今回は道後温泉本館についてご紹介します。
魚武の入口を出て、右手に見えますね。
道後温泉本館は、明治27年(1894)に改築して以降、
明治、大正~令和の約120年以上も営業している重要文化財の公衆浴場です。
修理期間中の現在は、1階の神の湯の利用が可能となっています。
本館の歴史は非常に興味深いものとなっています。
明治23年(1890)に、町長に就任した伊佐庭如矢は、道後の町おこしのために温泉を活用しようと考えました。
伊予風土記をコンセプトにし、神話と共に道後温泉を売り込もうとしました。
そのため、棟梁に元城大工の坂本又八郎を起用し、
当時でも珍しいとされる木造三層楼といった和風建築になっています。
また、本館自体も建築年代の異なる4つの建物を合わさっているため、
荘厳かつ独特な雰囲気が感じられるかと思います。
建築の際、様々な問題などありましたが、それらを乗り越えて、この道後温泉本館は完成しました。
今では、道後の町のシンボルとなり、毎年多くの観光客が訪れています。
皆さんも、ぜひ道後温泉本館に足を運んでみてください。